2010年2月5日金曜日

勘違いな人たち

 横綱朝青龍が引退したそうだが、どうも後味が悪い結末だ。
 私にとって、相撲と野球は面白くなくなったので、最近では見ていないのだが、08年から相撲界では、大麻だ、殺人だ、と報道が騒いでいた。


世の中そんなに甘くない
早い解決が必要


 相撲界の報道で、よく目にするのが、漫画家とシナリオライターの評論である。
 この二人の言っていることは、間違ってはいないが、基本的なところに勘違いがあることを、本人が一番認識していない。
 テレビに出ることを目的としているだけのためなのか、自分の言っていることは全て正しいという思い込みは、「いい歳をして」と、どうしても思ってしまう。

 彼らが勘違いしているのは、この点に注意を払わないことだ。

 外国人が日本文化を継承しなければならない法律などない。

 相撲は単に業界や仕事だけのことではない。ちょんまげに、ふんどし姿だけでも、その特殊性が分かるというものだ。これほど日本文化的なものは他にはない。
 戦前は日本に併合した外国の地に、鳥居や神社を建てて、その国の人たちにお参りを強要した、などが敗戦後に問題となった。
 相撲は国技か否かが議論となるが、奉納されることから神事であることは間違いのないところだ。しかし外国人に、それも前時代的な、日本人でもひじょうに特殊である、古来からの文化、ちょんまげやふんどしを付けさせて、さらに信仰もないのに、宗教も違うであろうに、日本の神道の神事に参加させるなど、人権問題ではないか。
 本人が納得してやればいい、という問題ではない。外国人の信教が一神教であるなら、大問題だ。そういうことを思いやることの方が先ではないか。

やくみつる氏、「遅きに失した」=内館牧子さん「安堵した」=朝青龍引退表明
 漫画家やくみつる氏 遅きに失した感はあるが、理事会や横綱審議委員会からの(引退勧告などの)深刻な通達を事前に予期して、「今度ばかりは逃げ切れない。過去の優勝歴もそのまま残る」という打算が働いたぎりぎりの選択をしたと思う。
 脚本家内館牧子さん 朝青龍が自ら引退したことはベストの選択だったと思います。出処進退は自ら決めるというのは角界の美意識でもありますし、横綱たる者がいかなる処分でも勧告されて従うのは恥ずかしいことです。「天敵」と呼ばれた私ですが、この選択に安堵(あんど)しております。


 外国人が日本文化を継承しなければならない法律などない。

 外国人参政権だってそうだ。
 外国人が日本で政治活動をし出したら、日本の文化なんて何の意味があるというのか。元々、日本文化を誰もが継承しなければならない、なんて法律はないのに。
 それ以前に、教師たちは日本国旗にも敬意を示さない、示すことそのものを拒否しているのに、そういう教育を子どもたちに教え続けているのに、だ。
 日本への愛着も愛国心もない外国人が政治活動を始めたら、それこそ武装勢力が革命運動を始めて国内に紛争が起こるだろう。

 「外国人がその国の文化に敬意を払わなければならない」という考えは間違っていないが、それはとても現実的ではない、理想だけのことだ。「その国とその業界、およびその仕事に対して」でも同じことだ。
 中国がチベットに、ロシアがグルジアに、北朝鮮が協議者である六カ国に、敬意を払っているだろうか?
 相撲が真にただ勝つためだけではなく、日本文化と武士道・相撲道を継承することが重要であるなら、外国人力士は考えものなのである。

 理想主義は今まで何も解決してこなかった。日本人が拉致されて外国に連行されていても、彼らは、ただ浮かれて、自分の言っていることは正しいと思い込んで喋っているだけだ。
 彼らの映ったテレビ画面を見るだけで、目を背けて別のチャンネルに切り替えるか、電源を切りたくなる。

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