2010年3月19日金曜日

起業より、先に商品

 ようするに「起業する」、「会社を造る」、「社長になる」に、囚われすぎているのだ。だから資金を考えなければならないと、次から次に難問と格闘することになる。
 見た目じゃない、形じゃない、体裁じゃない。
 ようは売れる物を造ることだ。器を造ることじゃない。器の中身が重要なのである。
 売れる物を造れたら、後はセールスマンになればいいことである。路上でも、露店ででも売ろうとする気力が必要なだけだ。必要なのは勇気である。
 下のブログを読んで少し勇気がわいてきた。

どんだけマッチョじゃないと起業できないんだ、日本は。
2010-03-14 06:40:07 | ビジネス&社会論

2年もアメリカに住んでいると-しかもボストンだのシリコンバレーだの、起業家の街に住み、
そのコミュニティの中核であるベンチャーやビジネススクールで働いてると、
「上司に仕えるのは嫌だ」という「逃げてる」理由で、起業する人をたくさん見かけるので、それが普通になる。

以前MITに講演に来たシリアルアントレプレナー(複数の起業を起こした人をそう呼びます)の人は、
「最初に起業した理由?そんなの最初に入った会社の上司がクソだったからだよ。」
と言っていた。
で、会社を辞めてプーになったので、生活のために何かしなくてはならない、
で一生懸命アイディアを練ったのだそうだ。
とにかく大きな組織が嫌いだそうで、自分が起業した会社も、だんだん大きくなってくると嫌になるそうだ。
だから、大きくなったら人に譲って、新しい会社を作る。
彼は、今ではボストン界隈ではかなり名の知られたシリアルアントレプレナーである。

「それは彼がそんな才能がある人だったから成功したんでしょ?普通は・・・」というかもしれない。
しかし、彼だけでなく、起業して成功した人も、失敗した人も、失敗の後成功した人も、同じことを言う。

私がボストンやシリコンバレーで会ってきた100人以上の起業家や学生の5割は
「会社づとめが嫌い」「大きな組織が嫌い」という理由で起業を考えていた。

日本で「経験がないから」「資本金がないから」「十分な技術がないから」起業できない、と言ってるのを見るにつけ、
私はバングラデッシュの女性たちが、同じ理由で起業できずいつまでも貧乏なままだったのを、
グラミン銀行が「マイクロファイナンス」を始めたことで、機織りとか籠あみで起業できるようになり、
村の経済が活性してきたのを思い出す。
(日本の「起業しにくさ」は途上国レベルだって話デスよ。)

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